梶山書店物語〈壱〉
「…わざわざ携帯とか持たせた意味が無いだろ」

深い溜め息を吐いた。
スタンドの電気だけが明るく照らしている。

千尋くんの言ってる事がわからなくて首を傾げるしかない。

「自分の携帯は?番号教えろ」

「まだ買ってない」

滅多に使う事も無いし案外、無くても暮らせる事が最近、わかった。

「おまっ………。番号教えたのに電話して来ねぇし…掛けたら途中で切られるし掛かってきたと思ったら次は水没…」

「いや、何か…ごめんなさい」

拗ねてる!?



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