梶山書店物語〈壱〉
「男に触れないのは、あの時を思い出すからだろ」

そうだ。あの当時は千尋くんは、ずっと一緒だと思ってた。
千尋くんは、私だけのものだと思ってた。

他の人が千尋くんを触れてるのを見た時、怒られるよりショックが大きかった。

嗚咽まじりに吐いた。
あれから、男に触られるのが嫌になった。

――――――――――何で?

考えないようにしてたけど

今も―――――――?

――――――言葉にしたら

「俺が、好きなんだな」

一気に顔が熱くなる。





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