梶山書店物語〈壱〉
配達から何分掛かってんだ!って店長に怒られるっすね。
あと1件は、まだ近くて良かったっすけど。

見ての通り私は、かすり傷程度で済んだからバレないはず。

踞ってる男の財布を漁って金を集める。

「しけてんな」

決して、盗んでる訳ではない。勘違いしそうだから。

「お前ら逃げんなよ」

あと一件配達終わらして踞ってる人達のとこに戻る。
そう簡単に動けない。

「ほら、お前等の金だけど湿布と消毒液とか買ってきたら、ちゃんとするんっすよ」

今回は別の苛々をぶつけてしまったから御詫びに置いて急いで店に戻った。





< 89 / 133 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop