梶山書店物語〈壱〉
外で話すのも面倒だから千尋くんの家に連れて来られた。
逃げようかと躊躇ったけど体が覚えてるのか恐怖の方が勝っていた。

どんどんと蘇ってくる記憶。

中学ん時、数学が苦手で0点を取った時に教えてくれると言うから甘えたら間違える度に殴られていた。

誕生日にはワンホールを全部食べきるまで笑顔で監視されていた事もあった。

昔の私は何故、何も思わなかったんだ。

「…本当に漫画家だったんだ」

「別の人間が描いてると思ったか?」



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