二人の王子さま

次の日、やっぱり目が覚めると遊馬さんは起きていて。

しっかりと腕枕をされていた。

目の前に、昨日好きと言ってきた遊馬さんがあたしを見つめている。


「・・・おはようございます・・・」

昨日の出来事を思いだしてしまい、顔を真っ赤にして挨拶をすると、遊馬さんもふわりと微笑んでおはようと言ってきた。



「あ、遊馬さん、あたしきっと間抜けな顔して寝てるから、あんまり見てないでください・・・」


俯いてそう言うと、遊馬さんはあたしを優しく抱き締める。

そしてそっとあたしの額にキスをする遊馬さん。



「どうしてだ?お前の寝顔は可愛らしいぞ」

そう耳元で囁く。

「な・・・!」



な・・・なに、いきなり甘々モードになってるの!?




「あ、あ、遊馬さんは女の人慣れしてるの・・・?」

思わずそう尋ねてしまうあたしの頬に触れる遊馬さん。


「さぁ・・・どうしてそんなこと聞くのだ?
嫉妬してくれるのか?」


そうまたあたしの耳元で囁くと、そのまま遊馬さんの顔が近付いてきた・・・


また、キスされる・・・



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