再会~初恋のやり直し~
家に帰ってきてから、正輝に聞いてみた。
「あんた学級委員なんだって?」
「オレ、学級委員なんてやりたくなかったよ。なんか無理やりやることんなっちゃって。」
「でも、引き受けたなら一生懸命がんばりなさい。」
とえらそうに言ってみたが、私も正輝の気持ちが痛いほどよく分かって
いるので、心苦しい・・・。
それ以降、正輝とは一度も学級委員の話はしなかった。正輝は学校から帰ってきても以前のように遊びに行くことがなくなった。
ある日学校から帰ってきても遊びに行かないので、聞いてみた。
「最近、竜くんと遊ばないの?」
「学級委員のようないいこちゃんとは遊びたくないんだって。」
なんか、悲しい気持ちになった。
「おーい、マサあそうぼうぜー!」
と秋人君と秋義君だ。グッドタイミング。親子ともども、市原君に助けられてるなあと思った。