志緒少々

またゲリラ豪雨か、と。

せっかくだからどれだけ降っているか見てみよう、と。

私たちは玄関のドアを開けました。



そこに見慣れた路地はありませんでした。

目に飛び込んで来たのは、

川だったのです。



唖然とする坂井家。

扉の前に車を停めてあるのですが、

駐車スペースは緩い坂になっていて、

後輪が水に浸かるくらいまで水位が上昇しています。

川に流れる周辺の家々のものだと思われる諸々。

そんな危険な川を一人のおばちゃんが

膝まで水に浸かりながら果敢に渡り歩いているのが印象的でした。

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