だから、笑わないで。


「………ふーん…なるほどねえ…」




アイリが何かいったが、俺には聞こえなかった。





「おいリン!お前が悩んでたのはそれか!」

「うわっ、びっくりしたー…」




突然耳元で怒鳴られ、ビクっとする俺。




「お前ぼーっとすんの多いよなー。それよりレンがかわいそうだ!」

「え、なんで」

「本気で大切な弟が本気でぶつかってくんなかったらそれはそれはかなしいと思うぞ?お前がもっと本気でぶつかってけば、レンもいまみたいにあんなに苦しまずにすんだんだよ」




俺はうつむいてただ黙ってアイリのはなしを聞いていた。
俺がすべて悪い。
そんなのわかってる。
だから…憂を求めるのは卑怯だと思った。
レンの彼女だから、とかそんなの気にせずに頑張ればよかったのに俺は逃げたんだ。



「いみわかってんのか?」

「うん」

「だから!レンはお前と憂ちゃんが同じくらい大切なんだよ!だからいま苦しんでんだろ!」




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