だから、笑わないで。


心のなかに風が吹いた気がした。
曇っていた心を吹き飛ばすような風が。




そうか。
俺が苦しんでたように、レンも同じことで苦しんでたのか。





「…いい顔!」




俺の顔をのぞきこんでいったアイリは今日一番の笑顔をみせてくれた。







あっという間に放課後になった。
カバンにプリント類を詰め込み、憂の教室へと急ぐ。
心のなかは明るかった。




なぜかレンも、今日からは毎日帰ってくるような気がしてたんだ。


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