夢の案内人~魔法使いの君と~【おまけ完成】
「私は、もう、夢斗と一緒にいられない。

聖夜の、花嫁になるんだって」



「え?!」



「せっかくこうやって会えたのに。

夢斗に、抱きしめてもらえないなんて」



私は我慢していた涙を、

ここぞとばかりに流した。


・・・

親も兄弟もいない私に

たった一人、

手を差し伸べてくれた夢斗。

ずっと、

一緒にいられると思ってたのに、

私はもうすぐ、

他人モノになってしまう・・・



夢斗は、私を優しく抱きしめた。
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