家族☆ごっこ★
「違うよ。あれからからかわれてるの。」

「へ~~。柴田先輩ね~~。意外な組み合わせだな。」

「やだ 違うって…変なこと美鈴に言わないでね。」

「うん 考えておくよ。」

公平も笑いながら体育館に消えて行った。


まったく・・・・・。

光に言われた事もわからない気もしないけど
とりあえず明日行ってちゃんと話して来よう。

もうからかわないでくれって。

背中に何かがあたって振り返る。

女子生徒が数人 鬼のような顔でこっちをにらんでいた。
大人っぽいキレイな人が特に
私に視線をぶつけてきた。

「何ですか?」こんな時 負けず嫌いは言ってしまうんだ。
やりすごせばいいのに……。

「ちょっと…こっちの子じゃん。
それにダサイし。」

仲間たちでそう言って爆笑した。

「ダサイのは知ってますけど いちいちあなたたちに
言われなくても 別にダサくてもいいですけどね。」

「ちょっとコイツムカつかない?」

さらに鬼の形相
柴田先輩のファンかなんかだろうけど
相手にするような輩じゃないな。

私は無言でその横を通り過ぎる。
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