家族☆ごっこ★
光の指が私の頬に触れた。

「俺なんかいっつも琴子泣かしちゃうな。」

「いじめっこ…バカ…意地悪…鈍感……。」

「そう俺って 昔っからよく言われる意地悪鈍感って。
琴子の好きな奴ってどんな奴?」

「教えるか…バカ……。」

「だよな~~俺に邪魔されたら困るもんな。」

「光は…光は女の人を本気で好きになったことある?」

勇気を出して 女とあえて聞いてみた。

「女はめんどい……縛られんのはやだ。」

女は…女はやだって……
ガラガラと心が砕けてきた。

「光にとって私は女じゃないの?」

もうこの言葉しか残っていない……。

「琴子は特別だよ。こんなに大切な存在になるとは
正直思ってもいなかった。」

光が私の額を撫ぜる。
心臓がまた動き出す・・・・・。
そのまま 女として特別だって言って……。

「大切な…家族だよ。
だから絶対失いたくない…ずっと一緒にいたい。」

「家族……?」

「琴子と信之介がいたら何もいらない。」

信之介と同じライン……。

「俺の宝物……。」

家族として……。私は女じゃない……。
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