【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
ひとしきり話が済むと、
何やら、周りが騒がしくなってきた。

どうやら、車vS車のレースが始まるらしい…

みんなの目線が道路へ移った…


「彩音…何か不安がってんだろ…言えよ。」

潤はみんなからの視線がなくなると、私に言ってきた

「みんながいたから、言わなかったんだ。
 彩音見てるとすぐにわかるよ…」

私は、隠していてもしょうがないので、不安に思ったことを話した。

”潤が私と…キスすらしないし、迫っても来ないから。

 さっき潤は、男なんてそんなもんって言ってたのに・・・・”


潤の答えは簡単だった。

「お前バカだな。俺がどんだけ理性を動員してると思ってんの?
 お前の昔のつらいこと聞いてたから、お前を大切にしてぇーから。
 俺が我慢すれば、守れるなら、いくらでも我慢するさ…」

潤はそんなことかって言わんばかりに言ってきた。

その答えに私はうれしかった…

『でも…私は潤とつながりたい。もっと傍に』

私の独り言のような小さな声を潤は拾ってくれていた。

「彩音…いいのか。別れてくれって言っても別れてやれなくなくなるぞ」

『うん。ずっと傍にいてほしい。
 この前、潤と話ができなかっただけで、つらかったんだもん』

「まったく…そんなかわいいこと言うなよ。理性も限界があるんだから」


車のレースをしている時、私たちがこんな会話をしていることは秘密。

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