告白タイム


「ウザいんだけど」


不機嫌さがピークに達したのか、低い声で、女子軍団にそう言い放つ。



…い、行かなくて良かったあ。



足をそっと元に戻して、私は席に着こうとしたのだけど。



「さっきから煩いんだよ」




…その声で、私は椅子に座ろうとする体制で止まった。




沈黙に包まれる中。




う、煩いって言ってたし…なんか、今ここで音出すのってダメじゃない?



いや、別に席に着くなとは言われてないけど…ほら、状況的に、ね?




自分でよく分からない納得の仕方をしながら、私はこの体制を保ったまま、沈黙を出させた張本人を見た。




「俺の周りでピーピー騒ぎやがって…どこの鶏だよお前らは」



…せめてヒヨコにしてあげようよ…


変なツッコミを心の中で出しながら、私の取っている体制はもう限界に近づいていた。




うう…足がプルプルするよぉ…




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