Anathema Reaper-呪いの収穫者-

「俺もよく分かんないけど、自分が正しいって思っていることをやればいいんじゃね?」

「そんなもんなのか?」

「そうだと思う。でもさ、お前にはリュカって言う指導者がいるんだから、彼女の言うことを聞けばいいと思うぞ」

「そうなの?」

「少なくとも、自分の行動を肯定してくれる人がいるって、凄い心強い事だぞ」

「そっかぁ……」

廉は顔を上げ、リュカの方を見た。
彼女は楓を復活させようと、必死になって呪文を唱えている。

暫しの間、沈黙が訪れる。
廉はジュースを開け、口を付けた。

そして、思い出したように正紀に顔を向けた。

< 132 / 331 >

この作品をシェア

pagetop