素直じゃないあたしを温めて
想像してたよりも、
結構立派な店だった。
木で出来ていて、
大きな窓からは結構中の様子が見える。
雰囲気の良さそうなカフェだった。
結構お客さんも入っている。
あたしは早速店に入ると、
「ああっ、航太に聞いてるよ!いらっしゃい」
と言って、優しそうな女の人が
笑顔であたしを出迎えてくれた。
「初めまして。茂里琥珀って言います」
「よろしくね。私は新山樹理(ニイヤマジュリ)。此処の店長をしてるの。航太のいとこ、っていうのは聞いてるよね?」
「ああ、はい」
色白で綺麗な顔立ちで、
スタイルも良くて背が高い。
“美人”とはまさにこういう
人の事を言うんだなぁって思った。