幼なじみじゃイヤなんだ。 Before
「ま、待って!ちょっ、桜!離せ……」





だめだ!俺、今、顔がとんでもなく赤くなっている!

心臓だってあり得ない程、バクついている!!



桜に全部バレる!!!











「……わたし、流瑠といっしょの高校に、いくことにしたの」





抱きついているせいで、耳の近くにある、桜の唇がそう言った。


その内容に、パニクっていた俺も少し冷静さを取り戻して。





「ほんとに北高に変更したの?」


「……うん」


「……なぁ、なんで変更したの?」





一番聞きたい事を聞いてみた。





期待している訳じゃないけど、

全然違う理由かもしれないけど、





知りたい。聞きたい。
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