幼なじみじゃイヤなんだ。 Before
「さっくらちゃん!お年玉だよっ!ありがたく受け取んなさ……」


「うわっ!!姉貴!!」




俺と桜は抱きしめあったままで……。

よりにもよって、一番ややこしい奴にこんなところを見られた!




「ええっ!?あ、あんた達!」


「ち、違う!」


「いつの間に?2人はそう言う関係に?!」


「ち、違う!姉貴!!桜は寝てるだけだって!!」


「『寝てる』ですってぇ?!」


「うん。寝てしまったみたい」


「な──────にしてんのよ!このエロがっぱ!!」


「はぁ!?」


「流瑠!いくら好きだからって、寝込みを襲っちゃだめでしょーが!!幼なじみの特権利用して何やらかしちゃってんのよっ!」


「……い、いや、ち、違う……」




当たらずとも遠からず。な俺のさっきまでの行動に、今日は強く言い返せない。



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