永遠の愛

「でも有り難うございました」

「うん。って言うか、何してんの?翔さんは?」


そう言って彩斗さんは首を傾げる。


「家です」

「家?」

「ちょっと色々ありまして」

「そっか。つか、どーして帰んの?」

「どうしてって、電車ですけど」

「つか終電ねぇよ」


言われた瞬間、頭がフラっとした。

そうだ。

来た時間も時間だ。


「もうそんな時間なんだ…」


どうしよう…

思わずため息をつく私に彩斗さんはフッと笑った。


「送ろうか?」

「え、いや…それはいいです」

「じゃあ、翔さん呼べば?」

「あー…」


迎えに来て…なんて言った事がないものの、こんな時間からなんとなく言えなかった。

思わず語尾を伸ばす私に彩斗さんはクスクス笑みを漏らす。


「え?呼びにくい?んじゃ、俺がしてあげる」


そう言った彩斗さんはスマホを取り出しそそくさとスマホを耳に当てる。

その、あまりの早さに“いいです”なんて何も言えなかった私は思わず、天野さんを見て苦笑いをした。

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