永遠の愛

「あー…もしもし?…俺っす」


翔が出たであろう電話に彩斗さんは口を開く。

もう、こうなっちゃうと、ここに居て翔を待つしかない。


なんか、今…変な光景。


「あ、今…翔さんの彼女さん居てますよ?――…いや、高校生?の女の子と。…終電ないんで迎えお願いしまーす。――…今、店の前っす」


途切れ途切れに話された会話。

寝てたかも知れないから、ちょっとだけ申し訳なく感じてしまう。


「すぐ来ると思うよ」

「あ、すみません…」


そう言って私はコクンと頷く。

と言うか、翔が来るまでの間、ここでどうしようか悩む。


初めて話す彩斗さん。

…ちなみに俯く天野さん。


「あっ、そうそう。この前のケーキ食った?」


不意に聞こえた声に私はハッとして彩斗さんに顔を向ける。


「えっ…あのケーキって彩斗さんがくれたんですか?」

「そーそー」

「すみません。有り難うございました」

「お礼なら翔さんから聞いたよ」

「あ、そうですか」

「あそこのケーキ美味しいっしょ?」

「はい。凄く美味しくて一人で食べました」

「翔さん甘い物あんま好きじゃねぇからな」


そう言って彩斗さんはフッと笑う。
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