永遠の愛
店の横にいる私達を、中に入っていこうとする人達は不思議な目付きをして見て行く。
行く人、入る人、全ての人が何だか金持ちに見えて仕方がない。
…やっぱ、ここはそう言う世界。
それは昔から感じてた。
「あー…翔さん」
暫く経ってから聞こえた声に私は振り向く。
顔を顰めた翔はポケットに両手を突っ込んで私達の傍まで足を進める。
「電話しろよ」
隣で足を止めた翔はそう言って、私の横に居る天野さんを見た。
反射的に頭をコクンとさせる天野さんに、ニコッと口角を上げる。
「…寝てると思ったから」
「つか寝れる訳ねぇじゃん。鍵は置きっぱだし、帰って来てねぇのに寝れねぇよ」
「あー…ごめん」
「つか、ありがとな」
翔は隣に居る彩斗さんにそう言って視線を送る。
「いいっすよ。んじゃ、俺戻るんで」
「悪いな。また遊びに来っから」
「喜んで待ってまーす」
彩斗さんはクッと口角を上げて、手をヒラヒラとさせる。
そんな彩斗さんに、私は軽く頭を下げた。