永遠の愛

「天野さん、先お風呂入っていいよ」


部屋に入ってクローゼットから部屋着を取り出し、天野さんに渡すと、天野さんは申し訳そうに受け取る。


「ほんとにすみません…。明日、バイトだから朝方には出るんで」

「バイト行くの?」

「はい」

「休んだら?体調良くないんでしょ?」

「大丈夫です。学校には行くので」

「そう…」

「着替え有り難うございます」


部屋着を抱えた天野さんはニコっと笑って脱衣所のドアをパタンと閉める。

フーッと一息吐いた私はベランダに居る翔の所に向かった。


「なんか…ごめん」


ドア付近に立ってそう言った私に翔は振り返り、咥えていたタバコの煙を吐きだす。


「全然。…なんつーか、理由は聞かねぇけどさ、美咲がした事は悪い事じゃねぇし、なんか昔の美咲見てるみたい」

「……」

「まぁ、あんな優しくはなかったけどな」


翔がフッと笑った瞬間、思わず私の眉間に皺が寄る。


「なんか、嫌味みたい…」

「嫌味でもねぇけど、冗談でもねぇよ」

「何それ。よく分かんないし」


そう言った私にハハッと翔は笑う。
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