永遠の愛

その紙をジッと見つめていると、不意に見えた視界。

その視界の中に入っているのは、ビールを片手に持った翔はそのまま私を通り過ぎベランダへと向かう。

ガラッと開いたドアからはフワッと少し肌寒い風が舞い込んだ。


だから。


「ねぇ、翔!!」


勢いよく発した所為なのか、翔の肩が少し上がる。

ドアから顔を覗かせる私に振り向いた翔はタバコを咥えたまま首を傾げた。


「うん?」

「今日、何本飲んだ?」

「え?」


カチッとタバコの先端に火を点けた翔は、一息吸ってゆっくりと吐き出す。


「ビールだよ、ビール」

「あぁ…」


そう苦笑いで呟いた翔はタバコを咥えたまま「初めて」とビールに視線を移す。


「ホントに?」

「ほんとに」

「今日、それが1本目?」

「そう。って言うか、なんなの、その監視力」


呆れた様にタバコを咥えた翔はビールのプルタブを開け、もう一度私に視線を移した。
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