雨上がり
「その…手…」


「ほへ?手?」


手がどうかしたのかと思って見てみたけど、何もないし、ひっくり返しても同じ…



「ああー!
もう、だから…」


ギュッ


「へ…?」


「危ねぇから…
その…また転けるかもしんねぇし」


今の状況は、蓬莱くんが私の手を握ってて…


「えっ!?あ、あの、え?!」


「ほら、あいつら待ってるから行くぞ!」


そう言って、瑠羽たちのもとへ歩き始めた







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