雨上がり
「もう!
花鈴遅いよ…って

あらあら、とうとう…」

ニヤニヤと笑いながら、そんなことを言っている瑠羽と、それに頷く麗那…

「瑠羽、とうとう何?」

訳が分からない私は、首を傾げる


「え?
だってあなた達…」


「残念ながら違うぞ」

口をはさんだのは、私ではなく蓬莱君だった


「え?
違うの~?」

明らかに残念そうに俯く瑠羽…


「俺はそんなに早くになるとは思えないけど?
相手が…ね?」

そんなことを言っているのは伯野君

瑠羽も麗那も蓬莱君も話が分かっているのか、何度も頷く


え?
分かってないの、私だけ?

もしかして私理解力が足りないの?
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