嘘つきヴァンパイア様


「おかしいことではありません。冥界に太陽など存在しません」

「え、そう、なの?」


「冥界は人間界や他の天界とは違う次元にあります。それに、主様もおっしゃいましたが、この世界の者は罪を犯した者の集まりです。そのような者に生命の命の糧である太陽の光を浴びる権利などございません」


「え、えぇっ?い、意味がわからないんだけど…」


「安心くださいまし。時期になれるかと」


「………」


そのような問題ではない。

そう言いたい気持ちを涼子は抑え無理やり笑顔を浮かべ「そうなんだ」と、頷いた。


「でも、それならどうやって夜とお昼を判断しているの?さっき、時間聞いたとき外を見たよね?」

「月の色で判別しています。朝からお昼にかけはオレンジに光ります。そして夕方にかけ黄色になり夜には紅色に輝きます」


「そ、そう……なんだ」


思えば確かに、少し前と月の色が変化している。そう言う事だったのか。




(私、とんでもない人…いや、とんでもない世界の神様の恋人だったんだ)


頭を抱えて塞ぎ込みたい気持ちに襲われたが、それをグッと抑えたのであった。

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