嘘つきヴァンパイア様
まるで、作り物ような美しさに涼子は魅了された。
そして、思う。やっぱり、タイプの体形だと。
前に部屋でみた時とは違い、目を離さず、呉羽の身体をまじまじと見る。
すると、呉羽は涼子の両耳の脇に手をおき、顔を近付けた。
「なに、見てるんだよ。やっぱり、スケベだな」
「えっ!?あ、それは…って、呉羽っ」
突然、それは始まった。
呉羽の右手が涼子の上着を捲し上げ、赤色の下着が露になる。
腰から腹部にと手で焦らすように撫でた。
「…っ」
声にならない声が漏れそうで、ぎゅうと枕を握る。
その瞬間、下着の隙間から涼子の身体の膨らみを包むように細長い指が添えられる。
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