嘘つきヴァンパイア様
黒色の袴の足元が引き締まった服。上半身は袖のない着物。首からはジャラジャラと派手なアクセサリー。
背中には長い刀がみえた。
顔は涼子の位置からはわからない。なんていっても、ここは5階。
わかるはずはないが、かなり目立っているためそれだけは分かった。
それと同時に分かったこと。それは謎の集団の前にユノのがいたことだ。
ユノの前に膝まつき、彼の言葉を聞いているように見える。
「…なんなんだろう」
まるで、隊長の命令を聞いている軍隊のような光景だ。
今にも、あの10人は敬礼をしそうな雰囲気をかもし出している。
そんな時、ふと、涼子は背後に気配を感じた。
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