嘘つきヴァンパイア様


***


その後、門番のテュポンとドナに御礼をつげ、降りた階段を登り二階の渡り廊下を歩いていた。


変わらず、竜胆のランプがある。

今回もあの庭が見えた。低い位置からは見える庭はまた少し顔が違うようにみえた。




そして、長い渡り廊下を渡ると、数十メートルほどの大きな扉があり、片側のドアは開いている。

その中は、テュポンの言うとおり広間と言う名の中央ホールがあった。



扉は白と黒の一抹模様で縁には茨と薔薇が彫られている。


涼子の手では掴めほどの取っ手で扉の左右には蝙蝠と天使の彫刻。


月光に照らせれ、天使が蝙蝠を追いかけているようにも見える。

(ちょっと…不気味…)


そう思い、扉を潜り中央ホールにはいると、とても広かった。



童話の話でお姫様がダンスパーティをするようなホール。数個の大きなシャンデリアが部屋を照らす。涼子がいた部屋より大きな窓。


そしてなによりも目を引かれたのは数段高い位置にある玉座。



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