嘘つきヴァンパイア様
どうして、読めたのだろう。
その文字は楔文字のよう。普通に生活をしていた涼子には分かるはずがない。
そっと、その文字にふれ、少しずつ上にあがり、絵画に触れた瞬間だった。
「…あ」
ドンッと、鈍器で頭を殴られたような激しい痛みが突如として身体中を駆け巡る。
「な…なに、これ」
今までの感じたことのない痛み。未来が見える時も突然だが、これほどの痛みが伴うことはない。
頭を抱え、その場に崩れるように涼子の身体が倒れる。
(痛い……痛すぎる……っ。どうして、突然……っ
耐えきれないほどの痛みに、身が痙攣し、次第に視界がぼやけた。もう、駄目だ。そう、涼子が思うと、そのまま意識を失った。
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