嘘つきヴァンパイア様
それにしても、随分と眠ったらお陰でほとんど頭に痛みはないが、涼子は少し不愉快だった。
それは、汗をかいた身体のせいでタベタして気持ちわるい。
呉羽と話しているときは、そこに気が行かなかったが、会話がなくなったいま、無性に彼女は汗を流したいのと、着替えたい思いでいっぱいだった。
胸元に手をおき、服を握りながら無意識にパタパタとさせる涼子に呉羽は言う。
「お湯、用意しようか?」
「え?」
「汗、気持ち悪いんだろ」
(あ、バレちゃった…)
パタパタするのをやめ、失笑しながら肯定すれば、呉羽は外に控えていた家来の神様に「お湯を」と告げてくれた。
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