嘘つきヴァンパイア様
身体を洗い流し、満足して湯殿をでるとそこには、タオルを手にレシィがいた。
「…あ、レシィ…?」
「お疲れ様です。身体をお拭きください」
桃色のタオルを差し出され、真っ裸なことに少し羞恥心を感じながらタオルを受け取った。
1枚を身体に巻き付け、もう1枚で頭をふきなが、涼子は今日の御礼を口にした。
「レシィ、なんか今日は運んでくれたんだってね。ありがとう」
「いえ。当然のことをしたまでです」
頭を拭いたタオルを受け取り、篭に入った服を彼女に差し出す。それを涼子は受けとる。
「そんなことないよ。レシィがいなかったら、わたしまだ、あそこで倒れてたかもしれないもの。ありがとうね」
誰もいなかった中央ホール。最悪、命があったかもわからない。
けれども、レシィは無表情、かつ、小さな声で「いえ…」と呟いた。
それを確認し、差し出された服を広げた瞬間、涼子は驚愕したように目を見開いた。
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