嘘つきヴァンパイア様


胸と胸が密着し、呉羽の腕が涼子を力強く抱く。

いきなり、抱き締められ、混濁しながらも彼女は呉羽の袖を握る。


「あの…呉羽?」

「その服、俺がレシィに言って着させるように言ったんだ」

「え…そうなの……?」


「そう。やばい…触りたくなってきた」


突として呉羽は涼子から身体を離し、上半身の着物に手を掛けた。

その先にあることが、分かり彼女は急いでその手を制す。


「ちょ、だめ、だ……よ……脱いだら、一人じゃあ、着られないんだから」


「大丈夫。俺が着せてやるから」

「まっ…て」


そのまま涼子を追い込み、白のテーブルにお尻が当たると、狙ったかのように押し倒した。


固いテーブルのせいで、少し背中に痛みが走る。が、そのような痛みより、呉羽が片足を掴み、脚の間に身体を挟む。



言葉にならない格好に顔が一気に赤くなっていく。

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