嘘つきヴァンパイア様
それなのに、素早い歩きのレシィ。少しショックと思いながら、涼子は笑顔を浮かべるとシィは顔を彼女の前で動揺したように崩した。
「それは…。レシィは呉羽様の従者でし。その主の花嫁様はレシィの主と同じでございますゆえ、合わせるのは当然でし」
「そう言うものなの?でも、ありがとう」
「……いえ……」
「それより、どうして、いきなり歩きだしたの?」
涼子の質問に、レシィは答えない。
(あ、聞いちゃいけなかったかな……)
「えっと、あ、ごめん…言いたくなかったら、いいの」
「そなような、訳では…」
「ううん。あ、それより駆け足でレシィを追い掛けたら喉乾いちゃった」
心なしか、少しあつく、胸元をパタパタさせれば、レシィは背筋を正す。
すると「では、お茶をご用意いいたします」と、いい、涼子をその場に残し屋敷に戻って行ってしまった。
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