嘘つきヴァンパイア様
だが、ふと、噴水から上がれば涼子はある疑問が浮かび服を絞っていた手を無意識に止める。
(あれ…そうだ。私…未来が見えるはずだ。それなのに、どうして、私は今、この噴水に落ちたんだろう…だって、今、わたしは…)
「…未來が、見えなかった…」
今まで、必ず危ない前兆はわかった。なんど、それに救われたことだろう。
どんな、細かなことも、必ず見えていたのに、今、涼子に映像など見えなかった。
初めてのことに、何故か恐怖を感じ頭を両手で抑えてけると、突如として内を鈍器で殴られた痛みが襲う。
「…あっ」
以前も感じた痛みに、足元から崩れ落ちる。
(痛い…痛いっ……頭が割れそう…っ)
「うっ…」
頭を強くかかえ、痛みに耐え兼ね力強く目を閉じれば先程は見えなかった残像が頭を過る。
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