嘘つきヴァンパイア様
「あ、ありがとう…ございます」
真っ直ぐな瞳で直視され、緊張から視線を落とす。胸元で差し出されたバックを抱きしめれば、男はクスリと笑みを浮かべた。
「いいよ。それより、さっきの見てたけど怪我はない?」
「は、はい。だ、大丈夫です」
「そう」
「あの、ありがとうございました」
軽く会釈を行い、チラリと涼子は男を見上げる。男の瞳に涼子が映り、作ったかのような笑みが瞳に映ると、また、脳内で何かが駆け巡る。
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