嘘つきヴァンパイア様


「さっき、落ちた時に、ちょっと見えたの…未来じゃない映像が。その映像の中で、呉羽と誰かが湖にいた。それは私の記憶なのかな……って、おもって……どう、かな?」


呉羽との記憶じゃなかったら、どうしよう。今更だが、あれはこの先の未來だったのなもしれない。


そんな疑問がうかんだが、涼子はあの映像が未來ではないと、変に核心があった。


涼子がみる未来はおもに、身の危険。あのようなものは見たことがないのだから。


だから、記憶がないことをあわせれば、過去かもしれないと、彼女はおもった。



どのような返事が帰って来るのだろう。少し不安に襲われ、呉羽から視線を地面に移す。



すると、その細長い指が涼子の頬を包み、強引に持ち上げると、触れるだけの優しいキスが落ちた。


< 203 / 475 >

この作品をシェア

pagetop