嘘つきヴァンパイア様
「さっき、落ちた時に、ちょっと見えたの…未来じゃない映像が。その映像の中で、呉羽と誰かが湖にいた。それは私の記憶なのかな……って、おもって……どう、かな?」
呉羽との記憶じゃなかったら、どうしよう。今更だが、あれはこの先の未來だったのなもしれない。
そんな疑問がうかんだが、涼子はあの映像が未來ではないと、変に核心があった。
涼子がみる未来はおもに、身の危険。あのようなものは見たことがないのだから。
だから、記憶がないことをあわせれば、過去かもしれないと、彼女はおもった。
どのような返事が帰って来るのだろう。少し不安に襲われ、呉羽から視線を地面に移す。
すると、その細長い指が涼子の頬を包み、強引に持ち上げると、触れるだけの優しいキスが落ちた。
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