嘘つきヴァンパイア様
神の世界でも、長男が王座の第一継承者のなる。
それを放棄し、王座が呉羽に移り、現在、呉羽が王として君臨している。
ギルドが王位を放棄した本当の理由は呉羽にも分からない。
だが、呉羽達の父親である前王の苦労をみているから、単に嫌だったんだろうと、呉羽は言う。
それだけではない気がするが、ギルドの話をする呉羽は少し不機嫌だった為、この話題に関して彼女はそれ以上追求するのをやめた。
「そっか。あ、でもさ、ギルド様と呉羽って、似てないね」
「え?」
話をかえるようにタオルを膝の上におきつぶやく。すると呉羽は腕を組みながら首を傾げる。
「そうか?顔はそっくりだろ」
「目元は似てないよ。あと、髪の色も。呉羽は真っ黒なのにね。ギルド様は……あの絵の神様と同じ。ケイト様と同じマロン色だね」
二階の中央ホールにあるケイトの絵画と同じマロン色の髪は思い出しても美しい。
「呉羽の髪は父親ゆずり?それとも、母親?あ、てか……呉羽って、両親いるの?」
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