嘘つきヴァンパイア様



部屋をでて、涼子は4階に繋がる階段に向かった。現在は3階、聞けば大した距離ではないが、なにぶんこの屋敷は広い。


だから、彼女はやや早歩きで渡り廊下を歩く。


階段まで到着し、登ろうとすると、そこには偶然にも、階段を下っている呉羽とユノがいた。


「あ……呉羽……?」

「え?あれ、涼子?」


まさか、会いにいく途中で会えるとは予想外。


話し合いがおわり、何処かに移動する途中だったのだろう。どちらにしても、良かった。


間違えば、スレ違いだったのだから。


「お疲れ様。あの、今ね……呉羽に会いに行こうと思っていたところなの」


「俺に?なにか、用事でも?」


階段を下り、涼子の隣にいて、彼女の髪の毛に軽く触れる。


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