嘘つきヴァンパイア様
城下の見廻りはおもに、神同士の喧嘩の仲裁が多い。
この冥界は、罪を犯した神のたまりばだ。血の気が盛んなやつが多くて、困るのは本音。
止めろと制して言うことを聞くこともあれば、手洗いことをしなければならないこともある。
難しいところだが、冥界の安定の為には仕方がない。それに、最近はそのようなことはないからだ。
だから、見廻りは正直、面倒だと。呉羽は感じている。だが、うるさいユノがいるため、サボることは出来ないでいた。
「承知いたしました。呉羽様。では、行って参ります」
アルフレートが頭を下げると、つづくように家来も頭を下げる。
すると、立ち上がると同時に家来達の頭に耳が生え、お尻からはフラフラの尾が生えた。
生々しいその尾は、警戒するかのように上に上がる。
家来達の真の姿だ。動物の血を遺伝している。
その姿に、呉羽が口元をニヤつかせ、彼らはいっきに走りだし、その場から姿を消した。
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