嘘つきヴァンパイア様
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「ねぇ、レシィ?なんか、今日の天気…おかしくない?」
時同じくして、レシィとの食事と入浴を終え、涼子は自身の部屋にいた。
そして、呉羽と同じように窓越しに月を眺める。
その空は、時が経過し、月は全く見えなくなっていた。
周囲もいつも以上に暗く、不振に思った涼子はレシィに問う。
「なんか、雨でもふりそうだね」
涼子の言葉に手に持っていたティーカップをテーブルに置く。彼女の隣に並び窓の外を覗き込み「そうですね」と言う。
「最近、雨がふっていなかったので、よかったでし」
「うん。あ、私が来てから始めてだね。冥界にも雨があるあるなんてびっくり。ないとは思っていなかったけど、あるとも思っていなかったから」
この冥界の物、全てが涼子にとって新鮮。それは無論、これから降るであろう雨に対しても同じ。
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