嘘つきヴァンパイア様


***


「ねぇ、レシィ?なんか、今日の天気…おかしくない?」


時同じくして、レシィとの食事と入浴を終え、涼子は自身の部屋にいた。


そして、呉羽と同じように窓越しに月を眺める。

その空は、時が経過し、月は全く見えなくなっていた。


周囲もいつも以上に暗く、不振に思った涼子はレシィに問う。

「なんか、雨でもふりそうだね」



涼子の言葉に手に持っていたティーカップをテーブルに置く。彼女の隣に並び窓の外を覗き込み「そうですね」と言う。


「最近、雨がふっていなかったので、よかったでし」



「うん。あ、私が来てから始めてだね。冥界にも雨があるあるなんてびっくり。ないとは思っていなかったけど、あるとも思っていなかったから」


この冥界の物、全てが涼子にとって新鮮。それは無論、これから降るであろう雨に対しても同じ。

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