嘘つきヴァンパイア様
「それは、仕方がないわ。涼子って、そう言う所かたいもんね。付き合って好きになることだってあるわよ」
「そうかもしれないけど…なんか、気ものらないし」
「はいはい、分かったわよ」
「モテるって話も聞くし、私じゃなくても良い人はいると思うし、未来が見える事とか…黙ってられなくなると思う。知られたら…昔みたいに冷たくされるの怖いから」
まだ幼い頃、涼子はその力のせいで虐められた経験がある。子供の時は見て思った事を口にしてしまい、現実になると気持ち悪いと後ろ指を何度も刺された。
教科書や靴や体操着を隠されたり、仲間はずれにされたり。同級生の親から悪影響だと学校に電話が入り転校させられた事もある。
けれど、不登校になり数カ月間保健室登校をしていた涼子を助けてくれたのが楓だったのだ。
楓は涼子より3カ月ほど遅く転校してきて、あっと言う間にクラスに馴染み涼子の事を知った。
そらから楓は毎日のように涼子のもとに来て彼女が閉ざしてしまった心を開いていったのだ。その当時は小学6年生。もちろん、未来が見える事は話してある。
楓がいたから、今の涼子があるのは間違いない。
「そっか…」
「うん」
首をかしげ楓をみる彼女に楓は頬杖をつき満面笑みを向ける。
「素敵な力なのにね。わたしは好きよ。何度も危ない時に助けてくれたもの」
「当たり前だよ。大事な友達だもん」
そう、言い涼子は立ち上がり楓と同じようにミルクティーのパックを潰しゴミ箱に捨てると鞄を肩にかけた。
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