嘘つきヴァンパイア様
(呉羽…そんなことを……)
呉羽の知らない一面を涼子は見た気がした。
呉羽はやはりこの冥界の皆が好きなんだ。城下の神様達が呉羽を愛し、尊敬しているように。
呉羽は涼子にはそのようなところはみせない。
前に、家来達が好きだとからかった時、逃げたことはあった。それは図星だったのだ。
「呉羽って、凄いんですね」
「あたりまえさ。呉羽様とのエピソードなら沢山語れるぞ!」
それからというもの、城下の神様から呉羽のことを涼子は沢山聞かせられた。
他にも、人間嫌いの神様がいるということ。
動物の血を引き継ぐ彼らにとって、檻に閉じ込めることや、殺して処分すること、自然を奪い住処を奪うことを嫌う神は沢山いる。
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