嘘つきヴァンパイア様



「よく言うね。そんな店長と今は付き合ってるくせに」


「えっ…う」


顔を僅かに赤く染め上げ、楓は頬を膨らませる。



「だって、あっちが口説いて来たんだもん。10つも離れてるくせにさ。良い年齢で若い女を口説くなんて図々しいわ!」


そう口では言っているが、楓はその店長のことが好きで堪らないのは感じる。歳の差のせいか、同学年とは違う魅力があり楓はどっぷりとはまってるのだ。


ましてや、店長は楓のタイプでワイルドな色男。ハマるのも無理はない。



「やっぱり社内恋愛って楽しいの?バレるかバレないかってドキドキするって感じ?」


「まぁ、ね。本当にひやひやするよ。2人になるといつも触ってくるんだもん」


「はい?!ちょっと!仕事場で何してるのよ!」


「なにって…別に休憩室だから問題ないでしょ?これが、燃えるのよ」


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