嘘つきヴァンパイア様


燃えるって、そういう問題だろうか。そう、涼子は思いため息をはくと赤信号が青に変わり待っていた人々が歩きだす。



「それは、良かったね。ラブラブそうでなによりです」


「へへ!だから、涼子も早く彼氏作りなさいって!そうだ、合コンでも開催しようか?どうせなら、社会人が良いよね?」


「社会人って、いつのまに出会ったのよ」


「こないだ、ナンパされたの。まぁ、店長いたから断ったけど…良くお店にモーニング食べに来る人なの」


「へぇ。さすが、楓」

「えへへへ!」



"笑いごとじゃないから"

そんな突っ込みをいれ、笑顔で笑う楓にため息をはき涼子は不意になんとなく正面をみた。


その時、ふと、見覚えのある人が見えた。


「あれ、あの人…」



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