嘘つきヴァンパイア様
綺麗な色なのに、呉羽は嫌いらしく自らの力で黒に変えていた。
見たいと言ったが、見せてくれることはなかったが、このような形で見れるとは。
黒だと、少し怖く感じる雰囲気はマロンのなったことで優しさがましてる。
なによりも、マロン色にブラウンの瞳がとても似合っていて、涼子は目が放せない。
「呉羽、その色のほうが、似合ってる」
「え?あぁ、そう言えば見せたの初めてだな。そんなお世辞はいらない。こんな色、汚ないだけだからな」
「そんなことないよ!すごっく、綺麗。ギルド様より、綺麗で似合ってる。なんか、満月みたい。その色、わたし好き」
「……そう、か?」
池の中から涼子を見上げれば、涼子は満面の笑みで頷いた。
そんな涼子に呉羽は手をのばし、涼子の髪を掴み引き寄せた。
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