嘘つきヴァンパイア様


歩きながら、またページを捲る。


差別や偏見は何千年もつづいた。次第に神は間を恨み憎しみ、嫌う神も多く出てきた。


人間嫌いの神から生まれた神の子は人間を嫌う連鎖を止められることなど出来なかったのだ。



そして、また長い時が経過した時、神と人間の蟠りに心を痛め共存を望んだ神が現われた。


その名は『カトレア』。彼女は未来をみるという特殊な力を思ってせいをうけた神だった。


「カトレア……様」


その名の神は涼子の前世だ。


(呉羽の始祖だからなのかな、はっきりと名前が記載されているなんて)


カトレアとはどんな神だったのだろう。伴侶だった以外に何をしたのだろうか。



だんだんと本に引かれてしまい前を見ることを忘れ曲がり角を曲がった、その時だった。



「え?……あ」

久しぶりに、突然、脳内に残像が横切った。


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