嘘つきヴァンパイア様


***

それからと言うもの、ギルドは毎日のように屋敷に来るようになった。

呉羽からギルドとは仲良くするなと言われていた為、話すことはほぼない。


あるとしたら、挨拶を交わす程度。レシィといる時や呉羽といる時などに会うたけだ。



意味深なことは言わない。


けれども、呉羽と同じブラウンの瞳で見られるとまるで「僕はいつも監視しているよ」と言われているようで、涼子は怖くて仕方が無かった。


そして、そんなことが続いたある日。


「え、ギルド様が……わたしに?」


いつも通りレシィと勉強をしている部屋にルカがやってきた。


珍しい登場に驚くと同時にその手には摘み取られたシレネと真っ白な薔薇の花束。


どうやら彼の使いが涼子にと持ってきたらしい。

そしてそれをルカが持ってきてくれたのだ。

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