嘘つきヴァンパイア様


れなのに今日はおかしい。片付いてないからだ。仕方がなく涼子は床に散らばった用紙を拾いあつめる。

300枚ほどの紙の束をテーブルにおき、今度は積み重なった本を整えた。


そして、呉羽がいつも座っている机に移動し、再び用紙を集め、机におく。


ついでに卓上の上も酷く散乱していたため、軽く用紙を纏めていると、用紙の一番下に何やら古く分厚い本があった。


(ん?なんだろう?)


赤黒い表紙に黒ずんだ金色の文字で書かれている。天界の文字で略せば日記と言う意味だ。


(呉羽のものかな?それにしては、少し古い気がするんだけど……)


何者かに操られるように日記を手にすれば、不思議なことに「懐かしい」と涼子は感じた。


もしかして。そう思い日記を裏返すと、右端に「カトレア」の名前。


カトレアの日記だったのだ。懐かしいと感じたにはそのせい。


しかし、なぜ、カトレアの日記がこのような場所にあるのだろう。疑問と同時に見てみたいという好奇心が込みあがる。


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