嘘つきヴァンパイア様
ギルドも涼子のことを薔薇にたとえた発言をよくする。意味は理解出来ないがさすが始祖だ。
それからは、ケイトとのこと。人間のことが書かれていた。
読んでいて、赤面してしまいそうな内容。
純愛といっても過言でないような文に微笑ましいと思っていると、あるページで読んでいた手が止まる。
『冬。彼と出会って、恋仲になってから訪れた数回目の冬、私は夜空を眺めていた。寒さで凍えそうな身体を押さえる私をケイトは抱きしめてくれた。
『後ろから抱きしめるの好きなの?』って聞いたら『俺のものって感じがするから、だって。もう、私の身も心もケイトの物なのに。馬鹿なんだから』
「ふふ。ケイト様ってば、呉羽と同じこと言ってる」
涼子が記憶を思い出し始めたころ、似たような記憶をみた。
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